「元保護犬」ということを殊更にアピールするのはおかしいと思う。

  • 2017.09.05
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私にはずっと心にひっかかっている言葉があるんです。それは、「元保護犬」という表現です。フランスのマクロン大統領のファーストドッグも保護施設から引き取った元保護犬であると最近ニュースで報じられていましたね。



アピール部分はそこじゃないと思う

私が「元保護犬」という表現について、よく思っていない理由は、ただの自己満足な表現としか思えないからです。
保護施設から犬を引き取ってくること自体は、本当に素晴らしいことで、犬を家族に向かい入れる手段の一つとしてもっと一般的になるべきだと私は思っています。なので、ある程度ならまあ、許せるんです。
でも『「元」保護犬』って、今はもう違うじゃないですか。今はあなたの家族の一員なのに、いつまでも「元保護犬」っていう表現を使うのはおかしいと思うんです。

某ブログランキングにも「元保護犬」という項目があり、たくさんの人がそのカテゴリに登録しています。犬のブログをネットサーフィンしてた人が「元保護犬」という表現を使っているブログを見つけて、
「こんな可愛い子たちも保護施設にいるんだ。」
「毎日たくさんの犬が殺処分されてしまっているんだ。」
「それなら、一度保護施設のホームページをのぞいてみようかな。」
と考える可能性は確かにあるでしょう。

傲慢に感じるんです

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でも、「元保護犬」と呼ばれ続ける犬の気持ちになってみてください。すごく寂しくないですか。保護されたことは嬉しいけど、この飼い主はそんなに保護してきたことを言って回りたいのか?と思っているに違いありません。
だから「うちは保護施設から連れてきたんですー」っていうのを殊更アピールしている(ように感じる)のをネットで見かけると、誇りではなくただの驕りに感じてしまうんです。「元捨て犬」という表現はもっと最悪だと思いますね。「○○○@元保護犬」っていうプロフィールとかもすごく嫌です。

まあ、そのカテゴリに登録している人たちのほとんどは驕りではなくって、該当するから登録しているだけだとは思うんですけどね。というか、驕りだとしても、保護施設から連れてきているのが事実ならばそれは本当に素晴らしいことだと思います。

でも、このエントリを読んだ人の中には心がチクリと痛んだ人もいると思うんです。誰かに褒めてもらいたいから、愛犬を「元保護犬」呼ばわりしてるんですか?そんなの、可哀そうすぎます。

さいごに

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ここに書いたのは、ただの私の言葉の感じ方についてです。うちの楓も保健所から連れてきていますし、今後お迎えする機会があってもそうする予定です。
でもそれをアピールすることはしません。ただの手段の一つなので。

犬猫の保護活動をしている方々には本当に頭が下がります。私は私ができることを粛々と行っていくだけですが、少しでも力になりたいと思っています。

言い回しって、大切ですよねー。