犬の耳の形にはどのような違いがあるの?なんで形違うの?

  • 2018.08.22
犬の耳の形にはどのような違いがあるの?なんで形違うの?

犬の耳っていろんな形があって不思議に思いませんか。

大きく分ければ立ち耳・半立ち耳・垂れ耳ですが、もっと細かく見ていくと立ち耳の中にもフレンチブルドッグが該当するこうもり耳やピンシャーのようなろうそく耳、半立ち耳にはシェットランドシープドックのようなコックドイヤーやパグみたいなローズイヤー、垂れ耳ならダックスフンドのようなペンダント耳があったりキャバリアのような折れ耳の子がいたり。

人間による種の固定で耳の形はこのようにいろいろと分かれていますが、ご先祖様はどうだったのか、どのような過程を経て耳の種類が増えていったのか、気になりません?私は前のめりに気になっています。

今回は犬の耳がご先祖さまからどのように変化してきたかについて調べてみました。

 

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ご先祖様は立ち耳だった

犬のご先祖は、オオカミと言われています。日本の固有種だったニホンオオカミは絶滅してしまいましたが、海外の山間には様々な種類のオオカミが生息しています。

 

オオカミや、オオカミにDNAが近いと言われているアラスカンマラミュートや柴犬、彼らの耳ってどうなってます?

 

そう。ピンと立ってるんです。

犬の耳はもともとは立ち耳なんです。

なぜか。それは遠く音をよく拾うためです。獲物を探すときや外敵から身を守るために音はよく聞こえた方がいいですよね。垂れ耳より立ち耳の方が音を拾うのに適しているんです。

 

我が家の楓はゴールデンレトリバーの血が入っているので垂れ耳ですが、それでも遠くの音までしっかり拾います。

人間には聞こえていない音を拾って反応することも多々あります(のちに人にも聞こえて「ああ、これに反応してたのか」と思うこともしばしば)。

立ち耳の犬はさらにその上をいくのでしょう。

 

耳の形に地域性はない?

 

私、実は寒冷地帯と温暖地帯で耳の形状は異なると思っていたんです。

寒い地域は垂れ耳が多く、暖かい地域は立ち耳が多いと思っていました。

耳の裏側には毛細血管があり汗腺も少しあります。空気が冷たい場合耳が立っていると体が冷えてしまう可能性があり、垂れ耳の方が環境に適している、という仮説でした。

しかし寒い地域に住んでいるアラスカンマラミュートやシベリアンハスキーはピンとした立ち耳です。外気温には耳の形は影響しないようですね。

 

 

なぜ耳は垂れていったのか

 

犬のご先祖は立ち耳でした。しかし、なぜそこから垂れ耳の子が出てきたのでしょう。

それには興奮状態に分泌されるホルモンのアドレナリンが関係しているという説があります。

オオカミと犬の祖先にあたる種ではアドレナリンの分泌量に差があるらしく、その分泌量が耳の形に影響を与えたということみたいです。

興奮した時のアドレナリンが耳まで達するかどうかが耳の形に影響を与えているようで、垂れ耳の子が出始めたのは、アドレナリンの分泌が減ってきたからということのようです。

犬は相手を威嚇するとき、耳を立ち気味にさせて背中の毛や尻尾を立たせて体を大きく見せようとします。耳が垂れているということはその分体が小さく見えてしまいます。

人と暮らすようになった犬の祖先は、餌を狩らなくても人から与えてもらえるし、他の犬と縄張り争いをすることもなくなってしまったので、興奮することが減りアドレナリンの分泌量が減っていってしまったのでしょう。

 

嗅覚を際立たせるため?

 

犬が人と暮らすようになってからは人為的に垂れ耳の子たちを掛け合わせて品種改良し種の固定をしていくのですが、なぜ垂れ耳の子を種として固定したのでしょう。

それは単純に垂れ耳の方が見た目が優しそうな雰囲気だということもあったでしょう。

しかしそれだけではなく、人間の仕事をどのようにしてサポートしていたかにも由来しています。レトリバー系など嗅覚を使って人の手助けをしていた種は耳を垂れ耳にすることによって聴覚を制限し、嗅覚を際立たせる意味合いがあったそうです

 

 

垂れ耳は病気になりやすい

 

耳の形で犬の雰囲気はだいぶ変わりますよね。垂れ耳の犬は優しい雰囲気に見えて可愛いですが、実は垂れ耳は蒸れやすくて立ち耳より病気のリスクが高いんです。

垂れ耳の犬は、「外耳炎」や「中耳炎」、またノミダニによる炎症を起こしてしまうことが立ち耳の犬より多いです。

耳にかゆみなどが出た場合、後ろ足で耳を掻いたり頭を振って耳をしきりに気にしたりするようになります。

垂れ耳の子は日ごろのケアとして、家庭で耳をみてあげるようにしましょう。

我が家では耳掃除用のケア用品とコットンを使って定期的に耳の掃除をしてあげています。

 

 

ただ、素人が掃除をし過ぎるのも悪影響を与える場合がありますので注意が必要です。

愛犬の耳の内側が赤くなっていたり犬が耳を掻いたりしてしきりに気にする場合は、家庭では無理せず病院に連れて行ってあげましょう。

 

最後に

犬の耳について簡単にまとめると、

  • 犬の祖先は立ち耳だった
  • 垂れ耳は争いが減って人と暮らすようになった証

ということになります。

生物の進化は面白いですよねー。

それぞれに意味があって今の状態になっているんだと思うと「この生き物のこの部分はなぜこうなっているんだ?」と気になる部分がいっぱい出てきそうです。

いろんなことに疑問を持って生活していきたいですね!