こんにちは。飼育員かずよです。
こちらの画像は、我が家のアイドル、楓でございます。
今日はこの子の犬生についてお話します。
この記事を見た人が少しでも保健所の犬猫に目を向けてくれるように。
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生い立ち
楓はゴールデンレトリバーのお母さんと、ジャーマンショートヘアードポインターのお父さんの間に生まれました。
8匹兄弟の中の唯一の女の子でした。
そしてこちらがお父さん。
生まれた家で兄弟たちとすくすく成長し、数か月たったころ、飼い主様の知り合いに楓は引き取られることになりました。
兄弟の中では一番最初に生まれた里をはなれたそうです。
引き取ったのは若い夫婦だったそうですが、その後に離婚されたそうで、男性側が楓を引き取ったそうです。
離婚された後は楓を引き取った方とは連絡を取れなくなったそうです。
その後、楓は保健所で私たち夫婦に出会います。
きっかけは、保健所の方から妻の職場へのオファーでした。「とても賢い犬がいる。あの子なら絶対引き取り手が見つかる」と。(どんな子でも、絶対引き取り手は見つかりますけどね。)
どんな犬か尋ねると、ラブラドールレトリバーのような真っ黒い大型犬の女の子とのこと。
生き物大好きな妻は、これも何かのご縁と思い、昔似たような犬を飼っていた私の実家にどうかと話を持って帰ってきました。
我が家の実家も、そういう話は聞き流すことができる夫婦ではないため、「連れて帰っておいで」といってくれました。
しかし、実家の両親も私たち子供たちの手がかからなくなり、やっと夫婦で旅行に出掛けることができるようになったところだったので、そこに犬を押し付ける形になると申し訳ない・・・と私たち夫婦は考えました。
私たち夫婦の家はペット可だったのですが、大型犬は不可だったため、そこから楓を引き取るために引越しをすることにしました。
大型犬可の物件は本当に少ないため探すのにはとても苦労しましたが、無事に引っ越すことができ、楓と暮らし始めました。
ご両親との出会いはブログだった
保健所以前の楓の話をなぜ私たちが知っているかというと、別のブログに楓の写真を載せていたことがきっかけでした。
その写真を見た生みの親のご家庭の奥様がご連絡をくださいました。
私たちが保健所から聞いただいたいの話と奥様のお話が一致したため、楓の生まれた里が判明しました。
楓の実家には両親犬と兄弟犬1匹の計3匹が暮らしていて、たまに里帰りして一緒にドッグランに行ったりして遊んでいます。
余談ですが、この出会いがあったとき、心の底からブログやっててよかったとさえ思いました。
自分のところで生まれた子が保健所に連れていかれたら
楓の命は助けてあげることができたけど、助けてあげられない命の方が圧倒的に多いです。
でも、楓の両親のご家族にはとっても感謝されました。
それもそうですよね。自分の家族(愛犬)から生まれた子が保健所で殺処分されそうになっていると思うと、すごく辛いはず。
保健所にいる全ての犬には親がいて飼い主がいます。パピーミルのような場所で生まれた子もいるでしょうが、それでも親がいます。
自分がお腹を痛めて産んだ子が、保健所で殺されると思うと本当に辛いと思いませんか。
どうしても保健所に連れて行かなければならない状況って、絶対ないと思います。
どうしても飼えなくなってしまったのなら、 人に譲るなり、ボランティア団体やNPO法人にお願いするなり考えるべきです。
まあ、どうしても飼えなくなる状況っていうのも、私にはよくわかりませんが・・・
犬を飼う時の選択肢として保健所を
保健所に連れて行けば引き取り手が見つかるとか、最悪死ぬことになっても安楽死だと思っている人がまだ沢山いると思います。
安楽死じゃないですよ。窒息死ですよ。
愛した犬が窒息して死ぬんです。何も悪いことしてないのに。
血統書付きのワンちゃんも確かに可愛いです。ペットショップ行くとワクワクしますよね。
でも、選択肢はペットショップだけではないです。
犬を飼う時の選択肢に保健所も入れてあげてください。
救える命は沢山あります。というか、死んでいい命なんてありません。大半は人間のエゴでこの世に生まれてきているんですから。
最後に
偉そうなことを書いてしまいましたが、私は別にペットショップを否定している立場ではないです。元ペットショップ店員ですし。
ペットショップはペットショップで、人と生き物の繋がりの場所だと思っています。その繋がりから、保健所へ目を向けてくれる人もいるでしょう。
広島県では保健所での殺処分を現時点ではストップしています。ひとつの県で出来るなら、全ての県でできるはずです。
一匹でも多くの命があたたかい家庭に救われて、幸せに暮らしていけますように。
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