お越しいただき有難う御座います。飼育員かずよ(@keeperkazuyo)と申します。
熱帯魚、綺麗ですよね。
綺麗なレイアウトの水槽に、綺麗な熱帯魚が泳いでいると心が癒されます。
「アクアセラピー」という言葉があるぐらいですから、癒されている人は少なくないはず。
熱帯魚を飼育する上で餌を与えると思うのですが、「餌って1日どのくらいの量与えるのが正しいのだろう?」と考えたことありませんか。
中〜上級者になると感覚的にわかってきますが、飼育を始めた当初はよくわかりません。
今回は1日どのくらいがベストなのか、元店員の立場から解説します。
熱帯魚の餌は1日1回でOK
結論から申し上げますと、熱帯魚の餌は1日1回で十分です。以下全て熱帯魚と書いていますが、基本的に金魚も同じです。
大切なことは適切な量を毎日決まった時間にやることです。
我が家では朝、ライトをつけたタイミングで餌やりをしています。
魚って結構学習能力があるので、朝ライトがつくと餌がもらえるということを覚えます。
「迷路実験」というものでも魚は学習能力があることが認められています。
私がペットショップのアクアコーナーで働いていたとき、餌の回数や量をよく聞かれました。
1日1回で十分だと伝えると、たまに「うちの金魚は私が近づくと餌を欲しがるのよ〜だからついついあげちゃって(笑)」というおばちゃんとかいましたが、これは人が近づくと餌をもらえるということを覚えているからです。頻繁にあげてる証拠ですね。
適切な餌の量は?
魚に与える適切な餌の量ですが、これは魚の大きさや魚種によって変わります。
数が多いのであればそれに伴って餌の量は増やすべきですし、グッピーなどの子供ならそんなに食べることはできないので、数がいようと餌は少なめになります。
どうやって餌の量を見極めるか、ですが、それは毎日餌を与えて食べきる量というのを観察するしかありません。
毎日の餌の様子を観察することは、食べる量の把握だけでなく、食べるのが苦手な子がいることにも気がついてあげやすくなります。
水槽にいるみんなを健康に育てるためにも毎日観察してあげることが重要になります。
餌のあげ過ぎによるデメリット
餌を与えすぎると、よくないことが色々と起こります。
餌を食べきれない量与えてしまうと、当然水中に残ってしまうので、水が汚れます。
水が汚れると富栄養化状態になり苔が生えやすくなります。また残った餌からカビが生えることもあります。
食べきれなかった餌は、網ですくって取ってあげましょう。餌を取るときは細目の網が便利です。
カラフルな餌は、長時間水の中に浸かっていると色が水に移る傾向がありますので、特に注意が必要です。
ちなみに私はキョーリンの水の汚れにくい餌を使っています。
実際に使っている感じでも、水が汚れにくいと感じています。
逆にオススメしないのは、テ○ラのテト○ミンです。水がすごく汚れます。
餌を与えすぎるともちろんウンチも多くなるので、それも水を汚す原因です。
魚には満腹中枢がない
実は魚は満腹というものを知りません。
人間の場合はお腹いっぱいになると満腹中枢が刺激されて「これ以上は食べられないよー」と体が信号を出します。
魚はそれがないので、餌があれば食べ続けます。
しかし胃に入る量は限られています。結果どうするかというと、餌を吐き出します。またそれを食べようとしますが、食べられないので吐き出します。
それを繰り返して餌が粉々になり、さらに水を汚していきます・・・
適切な餌の量で健康管理してあげよう
餌のやり過ぎの話ばかりしましたが、経験上、餌ってどうしてもやり過ぎます。
「あれ?あの子食いっぱぐれたな。もう少し与えてみよう・・・」なんて今だによくやります。
ただこうやって追加して餌をあげても、大体の場合、最初にたくさん食べた奴らがさらに食べるだけで食いっぱぐれる子はずっと食いっぱぐれます。
こういう場合は餌の量ではなく、与え方を工夫してみましょう。二箇所から与えてみたり、沈む餌も少し与えてみたり・・・
私はそういう子だけ網で捕まえて個別に与えます。すごく面倒な作業ですけどね・・・。いつかみんなと一緒に食べることができるようなることを信じて。
水槽の中のみんなを元気に育てるためには、餌やりはとっても重要です。ちょっと意識して餌を与えるだけで、水質が改善してメンテナンスの手間が少し省けるかもしれませんよ!
コメント