お越しいただき有難う御座います。飼育員かずよ(@keeperkazuyo)と申します。
オカメインコってご存知ですか。
ほっぺたにチークを塗ってお化粧したような模様があるインコです。
セキセイインコと並ぶメジャーなインコなのではないでしょうか。
我が家でも1匹飼育しています。愛嬌があってすっごくかわいいです。
今日はそのオカメインコの飼育方法や性格についてまとめます。飼育してみたい方、必見ですよ!
オカメインコの生息地や特徴は?
オカメインコは名前に「インコ」とつきますが、オウム目オウム科の鳥さんです。オウムの中では最小の種類です。
原産地はオーストラリアの内陸の乾燥地。オーストラリア国内の広い範囲に生息しています。
体長は大人の場合、頭から尾羽まで30㎝ぐらい。体重は90g前後。
寿命は10~15年ぐらいと結構長生きです。
オカメインコの特徴といえば
- 頭の上にある冠羽
- 頬にある橙色の斑点
- 長い尾羽
でしょう。
特に頬にある斑点模様はお面のおかめのようにみえることから名前の由来にもなっています。
冠羽も立派な特徴です。この冠羽は、その時の精神状態を如実に表します。
普段は寝かせているのですが、警戒しているときはアンテナのようにピンと立てます。チャーミング!
オカメインコの性格は?オカメパニックとは?
オカメインコは雛の状態から飼育するととても人馴れしやすい鳥さんです。
挿し餌のときから育ててあげると本当にべったり懐いてくれます。
首元をカキカキされるのが大好きで手を見るとカキカキをせがんでくるほどです。
うちにはもともと2匹のオカメインコがいたのですが、亡くなったオカメインコの方は生後数か月の息子の手にもカキカキをせがんでました。
性格も穏やかな子が多い印象で、同じオカメインコやセキセイインコとは結構仲良く(あまり干渉せず?)一緒に放鳥もできる子が多いです。
またお喋りはそこまで得意ではないですが、音真似は上手です。
口笛などで音楽を教えると、上手にマネできる子もいます。
ただこれは飼い主の口笛レベルにも左右されるところがあるので、飼い主もしっかり口笛トレーニングしましょう。我が家?それは聞かないお約束です。
そんな穏やかで陽気な性格の子が多いオカメインコですが、急な物音や動作にすごく敏感な一面があります。ビビりとでもいいましょうか。
物を落としたりするとケージの中でバタバタとパニックになることが多々あります。
これは巷で「オカメパニック」と呼ばれています。
ケージの中とはいえ体をケージにぶつけてケガをしてしまう恐れもありますので、オカメインコを飼育するときは急な物音には注意を払わなければなりません。
夜中に突然バタバタすることもあります。鳥はいわゆる鳥目なので、暗いと周りが良く見えず元の場所に上手に戻れない場合があります。
夜中にバタバタしたことに気が付いた時は、電気を付けて落ち着かせてあげた方がいいかもしれません。
オカメインコの飼育に必要なもの
ではオカメインコの飼育に必要なものをご紹介します。
ケージ
オカメインコは中型インコの部類になりますので、少し大きめのケージを用意してあげましょう。
高さがあるタイプがお勧めです。
前述した通り尾羽が長いインコなので止まり木に止まっていることが多いです。
止まり木は初期装備でケージについてるのが普通ですが、止まれる場所をしっかりと確保してあげてください。
またケージを買ったら大体餌受けと水入れも付いてます。ありがたや~。
保温器具
先に述べたように、オカメインコはオーストラリアに住んでいます。寒い冬は苦手です。
なので冬場の保温器具は必須です!
部屋が暖かろうとなんだろうと絶対に用意をしてあげてください。
温度を一定に保ってあげることは、病気の予防にもなるのでとっても大切なことです。
基本はサーモスタット付きのヒーターです。
サーモスタットがないと温度が際限なく上がってしまう可能性がありますので、少し高いですがサーモスタット付きのものを買いましょう。
インコたちの保温器具については下記の記事に詳しくまとめていますのでそちらをご覧くださいまし。
おもちゃ
オカメインコは人馴れしやすいので、放鳥の時間をたくさん取れるならばカキカキしたりしてコミュニケーションを取り、ストレスを発散させてあげることができます。
でもケージの中に入っている時間が長いとやっぱり退屈してしまいます。
そんなときのためにかじることのできるおもちゃを吊るしてあげましょう。
我が家ではこんなのを使っています。
木をかじったり、鈴を鳴らしたり。
しかしおもちゃにも注意が必要な場合があります。
オカメインコはビビりな子は本当にビビりです。ケージの中に突然おもちゃが現れるとビックリしてパニックになる子もいます。
パニックにならなくても、まったく近づかないなんてこともしばしば(うちの子がまさにそう)。
なので、オカメインコのケージの中におもちゃを入れるときはオカメインコの様子を観察しながら設置してあげましょう。
遊んでくれない場合は潔く撤去しちゃいましょう。
オカメインコの餌について
与える餌について詳しくみていきましょう。
シード(種)
まずはシードですが、ペットショップに行くとパッケージにオカメインコのイラストが載った「中型インコの餌」が売られていることがあります。
パッケージに載ってるし大丈夫だろうと思ってそれを買いたいところですが、ちょっと待ってください!
確かにオカメインコは中型インコの部類に入りますが、中型インコ用の餌だとカロリーが高すぎる場合があります。
高カロリーといわれてもシードっていろんな種が配合されているので、どれが含まれていると高カロリーなのか、初心者の方にはわかりづらいと思います。
でもそんな初心者の方も「ヒマワリの種」は見たことがありますよね?
ヒマワリの種ってこんなやつです。
ヒマワリの種は高カロリーです。与えると喜んで食べますよ。カロリーが高い食べ物は動物みんな好きなんですね。
高カロリーの食べ物は肥満の原因になりますので、とりあえずはヒマワリの種が入っている餌は出来るだけ避けましょう。
もし購入した餌にヒマワリの種が入っていても、粒が大きいので簡単に取り除けます。
肥満防止のためにも、高カロリーの餌の与えすぎには注意が必要です!
ペレット
ペレットとは人工飼料のこと。
ペレットには必要な栄養素を配合してありカロリーも低いので、インコの肥満防止になります。
またシードは食べた後に殻が残るのでどのくらい食べたのかぱっと見わかりづらいですが、ペレットは一目瞭然です。
すごくいいことばっかりなペレットですが、ペレットを食べない子は全く食べてくれません・・・
種類を変えたりシードを減らしたりしていろいろ試せば食べてくれるようになるかもしれませんが、根気が必要です。
我が家ではこのペレットを与えています。
我が家での量としてはシード3にペレット1くらいの割合でしょうか。
体重管理をしてあげて餌の量をコントロールしてあげることが大切です。
我が家のオカメインコは「ちょっと太りすぎです」と獣医さんに言われてしまったので、一生懸命ダイエット中です。
まとめ
いろんなペットショップで見かけるからといって、オカメインコの飼育が容易なわけではありません。
ケージや保温器具など初期費用も結構掛かりますし、餌代も毎月かかります。
また、長生きしますので飼育する前に十数年後までの人生設計が必要です。
旅行も行きづらくなります。あなたのまわりには家を長期で空けるときに面倒をみてくれる人はいますか?
普段は空を飛びまわっている鳥を長い間ケージに入れっぱなしにしておくとストレスが溜まります。
放鳥の時間をしっかり確保して、たくさん遊んであげましょう。
インコやオウムは愛情を注げばその分愛情を返してくれますよ。
人馴れしやすいオカメインコなら尚更です。
オカメインコを家族に迎え入れるときの参考になれば幸いでございます!
ちなみに、我が家にはズグロシロハラインコとコザクラインコもいます。そちらの飼い方の記事もありますので参考までに。
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