先日、パソコン(iMac)でテレビを観るためのチューナーを買いました。私、テレビ嫌いでかれこれ8年くらいテレビ無し生活をしていたんですが、妻から長いこと要望があったので、ついに重い腰を上げ、パソコンで見られるようにしました。

月曜日に妻が月9を観ていて、私も子供をあやしながらちょっとだけ観ていたのですが、自称飼育員としては少し気になった部分があったので、今日はその部分を考察してみたいと思います。



「コードブルー3」でクサリヘビに噛まれた患者現る




妻が観ていたのは「コードブルー」というドラマです。私、まったく知らなかったんですが、シーズン3らしいですね。人気があるんでしょう。

簡単なあらすじですが、

西アフリカから戻ってきたジャーナリストが気を失っていると病院に連絡あり。
   ↓
エコノミークラス症候群を疑われる。
   ↓
患者の腕に針を刺したとき、患者が暴れて針が医者に刺さる(戸田恵梨香)。
   ↓
患者が鼻血出たり、吐血したりして、「これはエコノミークラス症候群じゃないぞ」ってなる。
   ↓
もしかして・・・エボラ?
   ↓
医者(戸田恵梨香)隔離。
   ↓
検査結果:エボラ陰性。よかったよかった。
   ↓
実はそのジャーナリスト、クサリヘビに噛まれたんだって。
   ↓
ちゃんちゃん♪




こんな感じでした。他にもいろいろ新人医者がどうとか、患者と医者の恋愛がどうとか、あったんですけど私にはどうでもいいんで割愛します。




さて、これを観て私は震えました。「西アフリカでクサリヘビに噛まれた人が、飛行機で羽田空港に戻ってきた、だと・・・?」と。

もちろん、ドラマなんで尺決まってるから割愛されてる部分とか、視聴者の想像にお任せしている部分とかあると思ってます。
でも、仮に、辻褄が合わなそうな部分があると、それは視聴者にシコリを残すんじゃないかと思います。辻褄が合わない部分があっても、それがわからないような構成にしなければいけないと思うんです。
今回、コードブルー観て、私の心にシコリができてしまったのでいろいろ調べてみました。






クサリヘビは出血毒


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Wikipediaより引用


まず、クサリヘビ科のヘビの毒性についてです。今回ドラマで噛みついたヘビは「クサリヘビの仲間」という説明のみでしたが、クサリヘビは基本的に出血毒という種類の毒を持っています。
毒蛇の毒には神経毒と出血毒というものがありまして、特徴としては、

神経毒

  • 神経に作用する。
  • 筋肉の収縮・弛緩ができなくなりしびれる。
  • 場合によっては呼吸困難・心肺停止も。
  • 痛みは出血毒より弱いが即効性があり致死率は高い。
  • コブラ科やウミヘビ科など全体の7割がこの毒をもつ。

出血毒

  • 噛まれたら激痛。
  • 血液の凝固成分を破壊。
  • 血管壁の細胞破壊。
  • また、血液の他の凝固成分にも作用し、
    微小な凝固を発生させ本成分を消費させて、出血を止まらなくする。
  • 血圧降下、体内出血、多臓器不全などを引き起こす。
  • 筋肉壊死を引き起こし、場合によっては患部切断。
  • クサリヘビ科が代表種。



こんな感じです。
今回ジャーナリストに噛み付いたのは後者の出血毒をもつクサリヘビ科だったということでした。




ジャーナリストに噛み付いた種は?



どんな種がジャーナリストに噛みついたかですが、「クサリヘビの仲間でジャーナリストは西アフリカを旅していた」ということしか分かっていないので、これだけでは種を特定することはできません。
特定はできませんが、アフリカでのヘビ被害で一番多いのはクサリヘビ科の「アフリカアダー属」という種らしいのでこの種の可能性が高いです。
仮にアフリカアダー属だとして、その属の中には毒が強い種から弱い種、出血毒と神経毒どちらも持つ種など様々なんですが、ジャーナリストは飛行機で帰ってこれるほどで、しかし致死量の毒を注入されているという状況です。神経毒を注入されていれば恐らくマヒってるんで、飛行機乗れないと思います。
しかしながら、日本に着いたジャーナリストは気を失っています。神経毒の可能性は低いので痛みで気を失ったんでしょうか。
医者到着後、様子を伺っていると鼻血がたらっと出てきます。出血毒によるものです。おそらくこの時点で口の中は血まみれでしょう。
と、ここでもう一つ気になることが。


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西アフリカー日本間の飛行機の飛行時間は?




このジャーナリストは西アフリカを回っている途中、クサリヘビの仲間に噛まれたとのことですが、西アフリカを出発する一時間前に噛まれたとして、日本に着いたときは何時間経っているでしょう。
まず、西アフリカへの直行便はないので、第3国経由になるんですが、だいたい18〜20時間かかるそうです。乗り継ぎ(トランジット)の時間を考えるともう少しかかるかもしれません。

また、出血毒のヘビに噛まれた後どれくらいで死ぬのかについてですが、昔々、猛毒のナミヘビ科(出血毒)の仲間に噛まれた科学者がおり、その科学者が自分の体に起こっている中毒症状を気を失うまで時間とともに記録し続けた日記が残っています。それによると24時間ほどで死亡しているらしいです。このナミヘビ科のヘビですがブームスラングというヘビで毒の回りは非常に遅いのだそうです。それでも24時間です。
このジャーナリスト、よく生きて日本にたどり着いたなと思うところです。



医者にも針が刺さったのは大丈夫?



ドラマでは、ジャーナリストの腕に刺した針が医者の小指にも刺さりました。このせいで、医者にも感染したのでは?という疑いがかかったのですが、エボラじゃなくても毒ヘビの毒が針経由で医者の体にも混入した可能性というのはあるのでしょうか。
これに関しては、問題ないでしょう。毒ヘビに噛まれて死ぬかどうかはどの程度の量の毒が注入されたかにある程度左右されます。仮に医者にも毒が混入していたら患部は腫れるでしょう。腫れない程度ということは、問題がない、ということに繋がると思います。この点に関しては辻褄合うんでよかったです。(笑)




エボラの疑いをかけるためとはいえ、無理がある設定


実際のお医者様が医療ドラマを観ると、「この時点でこの症状を疑えないのはおかしい」とか、気になる部分がたくさんあるみたいです。刑事ドラマも刑事さんが観たら同じことを感じるでしょう。
ドラマは限られた尺の中で感動なり笑いなり、視聴者に面白いと思わせないといけません。そうするためには多少無理な設定で進めたりすることはあるでしょう。それが「ドラマ」というものだと思います。ドラマはフィクションですからね。「これはありえない!」とかいちいちツッコミ入れてても仕方がないです。それはわかってるつもりなんですが・・・。
今回のコードブルー3の設定については、絶対に不可能な内容だとは言い切れませんが、ちょっと、無理あるんじゃないかなーと感じました。(笑)
おそらく飛行機に乗っている間、患部は盛大に腫れ激痛を伴い、口の中や古傷から多数の出血がみられいたことでしょう。そんな中、飛行機で20時間揺られて日本に帰ってきたジャーナリストさん、お疲れ様でした!!
・・・ちょっと嫌味っぽい?(笑)



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